【獣医師監修】犬のフィラリアの予防時期と薬の値段について

この記事では、犬のフィラリアの予防時期と薬の値段、フィラリア予防の重要性について獣医師が解説しています。

犬のフィラリアについて必ず知っておきたいこと

フィラリアは犬が蚊に刺されて感染する

フィラリアは蚊に刺されることで感染します。

というのも、蚊がフィラリアに感染している犬の血液を吸うと、蚊の体内にフィラリアの幼虫が寄生し、その蚊が、感染していない犬の血を吸った際に、フィラリアの幼虫が蚊の口から感染していない犬の血管に侵入するからです。

犬がこのフィラリアの幼虫に感染した場合、何もしなければ幼虫は成長していき、数カ月で成虫になります。

成虫となったフィラリアは犬の心臓に寄生し、犬は心臓の機能を著しく損なってしまい、最悪の場合は亡くなってしまいます。更に、犬に寄生したフィラリアが成虫になってしまった場合、治療には長い時間とお金がかかってしまいます。

そのために、フィラリアは予防が何よりも重要なのです。

犬のフィラリアの予防時期はいつから?

フィラリアの予防時期は5月から11月が一般的

フィラリアの予防は蚊の発生に合わせて開始します。

蚊の発生する時期は地域・気候によって異なりますが、一般的には4月〜10、11月頃までであることが多いでしょう。温暖な地域では多少早まったり、遅まったりします。

そのため、フィラリア予防薬は5月初め(蚊が出現してから1ヶ月後)から11月(蚊が見られなくなった1ヵ月後)まで飲ませる必要があります。

例えば、もし9月に投薬を止めてしまった場合、10月に蚊に刺されればフィラリアに感染する可能性が残ってしまいます。感染した状態のまま放置していると、数ヶ月後にはフィラリアは成虫になって犬の心臓に寄生し重大な症状をもたらします。

そのため、この期間内は必ずフィラリアの予防を行わなければなりません。

フィラリアの予防は注射か?それとも予防薬か?

今は月一回の予防薬(おやつタイプ)が主流

10年程前まではフィラリアの予防は年に一回の注射が主流でした。これは「モキシデクチン」を注射することにより12ヶ月間、フィラリア感染を予防するものです。

zoetisのプロハートは注射によるフィラリア予防の代表的な薬剤です。こうした注射での予防は、動物病院において一回1万円程度からである場合が多いです。

しかし、近年は犬が好む味付けを施した「おやつタイプ」のフィラリア予防薬が多種開発されています。これらの予防薬は、薬剤が低濃度であり、注射よりもより安全であるため、最近のフィラリア予防は、おやつを与える感覚でできるこうした予防薬が主流になっています。

こうしたおやつタイプのフィラリア予防薬には、ビルバックのモキシハートや、イベルメックゼノアックのネクスガードスペクトラなどがあります。

これらの予防薬は、5月から11月にかけて、毎月一度予防薬を食べさせることで確実にフィラリアの予防が可能です。

フィラリア予防薬の値段について

一番安いのはモキシハート

ずばり、一番安いフィラリア予防薬はモキシハートです。一番小さいサイズであれば一個(1ヶ月分)で650円前後であるところが多いです(価格は動物病院によって異なります)。

イベルメックは一番小さいサイズでも900円前後ですので、モキシハートよりも少々値段が高いですが、フィラリア予防に追加して寄生虫の駆除と予防が同時に行えます。

ネクスガードスペクトラに関しては、フィラリア予防に加えて、お腹の寄生虫、ノミ・マダニ・シラミ、も全て予防と駆除が可能の万能タイプです。その分、値段は高めですが、ノミ・マダニ等も全て予防しておきたい方にはおすすめの予防薬です。

まとめ

フィラリアは、一度心臓に寄生すると完治(フィラリアの駆除)が非常に難しい病気です。また、飼い主が愛犬の異変に気付いたときには、症状がかなり進んでいる場合が多いのが実情です。

手術で心臓からフィラリアを直接取り除く方法もありますが、犬の体に大きな負担のかかる危険な手術となります。

そのため、フィラリアは蚊のシーズンである5月〜11月に予防を確実におこなうことが大切なのです。

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